おせっかいOT

急性期総合病院に勤務する作業療法士 「臨床スキル」、「研究スキル」、「マネジメントスキル」について書いていきます。

リハスタッフが知っておきたい数値を把握し提案する働き方

前回の記事でリハスタッフが知っておきたい数値について列挙しました。

◎リハスタッフが知っておきたい5つの数値

①リハ部門の収益の推移

②疾患別リハの患者数と実施件数

③患者数の推移と処方率

④リハビリ実施計画書の算定率

⑤退院時リハビリテーション指導料の算定率

 

◎これらの数値の把握することで、どんなことが分かるか?

①リハ部門の収益の推移

 収益の増減について把握します。そこから、なぜ、増えているのか、減っているのかを考察します。増減の要因には、患者数、セラピスト数、実施件数、単位数など様々な要因が関与します。

 

疾患別リハの患者数と実施件数

 どの疾患が多いのか、どの疾患にどれだけリハビリを提供できているのかを知ることができます。

 

③患者数の推移と処方率

 病院全体の患者数はどうなのか?入院患者全体のうちどれだけリハビリが介入しているのかを知ることができます。

 

④リハビリ実施計画書の算定率

 算定率が低い場合は、その理由について明確にする必要があります。

 

⑤退院時リハビリテーション指導料の算定率

  算定率が低い場合は、その理由について明確にすると同時に、リハビリ介入患者の在宅復帰率を算出することができます。

 

◎これらの数値を把握することでどんなことができるか?

・リハビリの適正人数を算出して新規採用の提案をする

・在宅復帰率の向上に繋がるようにリハビリを手厚くできないか提案する

・リハビリ実施計画書の算定率の向上について提案する

などの提案ができます。

 また、病院やリハビリ科の理念や目標について把握し、提案内容と紐づけすることも重要だと考えています。

 

フォロワーシップを発揮する

 管理職だけでなく、組織としての成果を最大化するために、チームメンバーがリーダーを支援する姿勢は重要だと考えています。その姿勢が、自分の目標の実現に繋がると思います。

 できる部下というものは、職場や上司に関することで問題を感じているなら上司と意見交換の場をもち、そして提案ができるそうです。

 そうなれるように、取り組んでいければと思います。