急性期病院における在院日数の短縮にリハスタッフはどのように貢献できるか?
おせっかいOTのいのちゃんです。
今回のテーマは、在院日数の短縮です。
なぜ、在院日数をマネジメントする必要があるのか?
DPC制度では、在院日数を3段階に設定しています。
入院期間Ⅰ 在院日数が全国平均在院日数よりも早い 加算される
入院期間Ⅱ 在院日数が全国平均在院日数と同じ 加算も減算もされない
入院期間Ⅲ 在院日数が全国平均在院日数より長い 減算される
つまり、入院期間Ⅰ~Ⅱの期間内で退院または転院まで行えるかどうかが重要になってきます。
これには、医師や看護師、メディカルソーシャルワーカーが主体となって調整を進めていくと思いますが、リハスタッフが早い段階で退院先の助言や予後予測などの考えを示していくことが重要と考えます。
在院日数の短縮にリハスタッフはどのように貢献できるか?
組織全体での取り組みとしては、独自のシステムやルールを構築したり、回復期病院や療養病院、地域との連携を強化するなどが考えられると思います。
ただ、リハ部門が主体となって病院を動かすことはハードルが高いと考えますので、リハ部門で明日から実践できる取り組みにはどんなことがあるかについて考えてみたいと思います。
・早期のリハビリテーション介入
➤ 入院からリハ介入までの日数の短縮を図る
・初期評価から3日以内に退院先と予後予測をカルテに明記する
➤ 早期にリハスタッフの見解を提示できる体制を構築する
・リハ部門でのアセスメント教育を行う
➤ 事例検討会や勉強会の開催し、早期に正確な判断が行える力を養う
・回復期病院や地域の事業所との連携
➤ 合同での事例検討会や勉強会を通して連携がスムーズに行えるようにする
・ワーキンググループの立ち上げ
➤ 在院日数、在宅復帰率に関するデータの集計と分析体制を構築する
まとめ
急性期病院は、医療・看護必要度が高い患者さんを受け入れるためのリソースです。実際のところ、在院日数の短縮に対して、リハスタッフにできることは限られていますが、院長からの指示待ちではなく、リハ部門が自ら考え時代の流れに合わせて動いていく重要性を感じます。